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エロマンガ島へようこそ。エロマンガ島管理人のエロ仙人 (@eromangaIsland_) です。
アダルトメディアの最前線に潜入してきました。
われわれエロマンガ島は、エロマンガを含むアダルトメディアの現在(いま)を知るべく、高円寺Pundit’で開催された「アダルトメディア年鑑2024」発売記念トークショーに参加してきました。
Googleマップを頼りに会場に到着。大きな看板などがあるわけではないので、少し迷いました。
建物右側の階段をのぼり、イベント会場へ。
何やら物騒な張り紙が。
会場内は画像のように会場中央部分に5列ほど、画面向かって左側に1列の観覧席が設けられていて、画面向かって右側に登壇者のみなさんが着席されていました。
会場ではドリンクを注文する必要があり、僕はコーラを注文しました。3時間の長丁場なので、ドリンクは欠かせません。
2023年12月26日発売、後日配送予定だった書籍「アダルトメディア年鑑2024」をなんと会場にて先行入手できました。
これはうれしい誤算。さっそく読み始めます。
イベントの途中で、滅び屋 (@horobiya) 氏からC103で配布予定の「エロマンガ修正早見表」のサンプルコピーが配布されました。
この修正早見表では、さまざまな作品での性器の修正方法が掲載されています。中には「この修正でOKなら修正はいらないのでは?」と思うような修正方法もあり、とても興味深い資料です。
滅び屋氏の過去の出版物はBOOTHで発売中なので、気になる人は要チェックです。
イベント概要
イベント名 | 『アダルトメディア年鑑2024』発売記念トークショー |
開催日時 | 開場:19:00 開演:19:30 終演:22:00時頃予定 |
会場 | 高円寺Pundit’(公式サイト) |
料金 | 【会場観覧料金】(限定20席) 前売 2,000円(別途ドリンク代) 書籍付き前売り 5,000円(別途ドリンク別) 【ツイキャスプレミア配信】 一般チケット 2,000円 新刊書籍付配信 4,000円 |
イベントページ | https://pundit.jp/products/2023p1-12-20?variant=47863916200241 |
出演者
安田理央
(三次元アダルトメディア編集統括)
1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。美学校考現学研究室卒。主にアダルト産業関連をテーマに執筆。特にエロとデジタルメディアの関わりや、アダルトメディアの歴史の研究をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、漫画原作者、トークイベントの司会者などとしても活動。主な著書として『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2016年)、『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(2017年)、『日本エロ本全史』(2019年、いずれも太田出版)、『AV女優、のち』(角川新書、2018年)、『ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる』(イースト・プレス、2021年)、『日本AV全史』 (ケンエレブックス、2023年)などがある。
稀見理都
(二次元アダルトメディア編集統括)
美少女コミック研究家、マンガ家インタビュアー、ライター。日本マンガ学会所属。サークル「フラクタル次元」主催、同人誌『エロマンガノゲンバ』シリーズを編集、出版。『増補版エロマンガ・スタディーズ』(著:永山薫、解説:東浩紀)の監修。『いち きゅーきゅーぺけ』(著:甘詰留太)のエロマンガ時代考証を担当。企画「エロまんがとSF」にて第24回暗黒星雲賞受賞。2015年、2016年アメリカのカルフォルニアで行われた北米最大のアニメイベント、ANIME EXPOに肩書き「HENTAIスペシャリスト」で正式ゲストとして招待され、講演を行う。著書に『エロマンガ表現史』(太田出版、2017年)、『エロマンガノゲンバ』(三才ブックス、2016年)がある。
新野安
(同人漫画担当)
1991年生まれ。東大卒エロマンガ批評家。サークル夜話.zipにてエロマンガ批評同人誌〈エロマンガの読み方〉シリーズを執筆・編集。2022年には『エロマンガベスト100+』が三才ブックスから商業単行本化。一般向けのアニメマンガについて執筆することもあり、『ユリイカ』Web「aninado」『マンガ論争』などに寄稿あり。
東風克智
(AV&アダルトVR担当)
1979年愛媛県生まれ。AVライター。現在は『週刊大衆』、『アサヒ芸能』、『実話BUNKA超タブー』、『月刊FANZA』、「FANZAニュース」などで執筆。「AVマイスター」を名乗り、1日に2?3本の作品を鑑賞。世間にAVの面白さを伝えることをモットーとしている。ネットカフェなどで見られるトークバラエティ番組「AV紳士」のMCも務めており、シーズン2まで配信中。
大泉りか
(三次元女性向けメディア担当)
1977年東京都生まれ。2004年に『ファック・ミー・テンダー』(講談社)でデビュー。以後、官能小説や女性向けポルノノベル、女性の生き方をテーマにしたエッセイ等で活躍。近著はホストにハマった女性たちを追ったルポルタージュ『ホス狂い』(鉄人社)。
いんごま
(AV業界担当)
1966年東京都生まれ。AVプロデューサー、ライター。AVメーカー「MARRION」と「美少年出版社」で作品をプロデュース。最近は他メーカーでもレズ、痴女作品などを手がける。ライターとしてはAV作品や女優インタビュー、SM緊縛などを紹介。現在『月刊FANZA』でAVレビューを定期執筆中。
dec
(同人AV担当)
1981年東京都生まれ。AV監督。家庭用ゲームのバグチェッカー、アダルト雑誌編集者を経験。2006年、編集者時代に重度のヘルニアにより入院し退職。手術を3度受け、半年以上のリハビリを経て社会復帰し、2011年にコスプレ同人AVメーカー「コスプレ一本勝負」を立ち上げる。2018年5月に知的財産振興会(IPPA)へ加入。以降は適正AVメーカーとして活動を続けている。
xcloche
(音声、AI担当)
1992年生まれ。京都大学で修士(物理学)を取得後、民間企業で機械学習の研究開発エンジニア・ライター。音声作品のメディア論やレビューを扱った批評誌『奇想同人音声評論誌「空耳」』主宰。
滅び屋
(アダルト規制担当)
1985年東京生まれ。日本マンガ学会正会員、エロマンガ修正研究家。2013年同人誌の修正が濃くなっていることを機に修正に興味を持つようになる。コミックマーケットの修正の基準である「商業誌に準じる」の商業誌の修正を解明すべく、2018年から成年向けやBLの性器の修正を比較調査をした『商業誌に準じたい』を発行している。他に、東京都青少年健全育成審議会の傍聴などの活動をしている。
イベント内容
イベントは主に次のような構成でした。
- オープニングトーク
- 乾杯
- 第1部
- 第2部
- 第3部
- クロージング
本記事ではイベント内容を簡潔に紹介していきます。イベントの詳細が気になる方は、有料配信アーカイブをご覧ください。
第1部 19:30-20:30
- アダルトメディア年鑑2024ができた経緯
- ダブルフェラの捉え方の違い
- 同人なのか商業なのか
- 同人作品しかなかった音声作品の市場に、ブルーアーカイブなどの公式音声作品が販売され始めた
- 毒針耳かきなどの特殊な同人音声作品
- 音声作品、AI生成作品、女性向け作品の市場が拡大している
- 同人マンガ「カラミザカリ」のAVやBLも発売されている
- BSS(僕が先に好きだったのに)
- 2次元作品で流行したものが、3次元作品に応用されている
- 甘サドについて
- AVで使われるリングライトのハイライトがエロマンガに現れた
- エロマンガの体位の表現で困ったら、編集者がAVを参考に体位の写真をマンガ家に送っていた話
- 「同人誌の修正は商業誌を参考に」と言われているが、ここでいう「商業誌」とは何を指しているか具体的に明言されていない
- AVのモザイクについて
- モザイクは年々濃くなっている
- 審査する人によって許されるモザイクの濃さや範囲が変わる
- モザイクでお金を稼いでる人がいるからモザイクが消えることはない?
- エロマンガのモザイクは統一されていないので、修正の範囲や程度は出版社ごとに変わっている
- エロマンガのモザイクは年々薄くなってきている
- コアショック以降と以前でモザイクの歴史が大きく動いた
- アダルトメディアは規制との戦いである
第2部 20:30-21:30
- AVとアダルトVRについて
- サトラレ
- 「アダルトメディア年鑑」の表紙は3DCG AV女優の次元アイリさん (@Airi_Tsugumoto)
- AV新法、適正AVについて
- ここ1, 2年でAVを取り巻く環境が大きく動いた
- 上原亜衣さんのAVはもう売られていないことを知らない人も多い
- 同人AVについて
- Google検索のアダルトサイト弾きについて
- Google検索の検索トップに違法アップロードサイトが出てくる問題
- 海賊版が出回ることを前提に販売している作品もある
- 動画にQRコードを表示して、正規販売サイトへ誘導
- 台湾ではモザイクがいらない
- 海賊版対策で体や枕に広告を入れて販売している作品がある
- AVの設定は本当?
- 中出しのリアリティを高める技術がすごい
- 同人AVの売り上げがFANZAの売り上げを上回っている
- 同人AVで逮捕者が出ている
- 適正インボイス、適正AVなど適正◯◯がブームになる?適正ホストもでてくる?
- パトロンサイトで射精管理のプランがある
- アダルトメディア年鑑は15-16人で書いてるよ
- やおい穴という器官はないと気づいた?
- 将来的にはAIで顔ハメAVやカスタマイズ可能な体で自分専用のAVを作れるようになるかも?
第3部 21:40-22:30
- 女性向けアダルトメディアについて
- 女性向けアダルトサイトは「シルクラボ」くらいしかない
- 女性に人気のAVジャンルは「クンニ」「痴漢」「マッサージ」など、受け身なジャンルが人気
- 女性向けエロマンガではフェラのシーンがほとんどない
- YouTube上の女性向け音声作品のサムネイルは黒背景に白文字が多い?
- 男性向け作品とは異なり、イラストがあまりでてこない
- 男性はAVを再生しながらオナニーするが、女性は観た後にそれを思い出しながらオナニーする傾向がある?
- 女性向けSexハウツーサイトがたくさんある
- 来年はTTM(勃ったら負け)が流行る?
感想
会社の忘年会をすっぽかしてまで参加する価値のあるイベントでした。登壇者の方それぞれの熱量がすごく、みなさんの専門ジャンルについてとても熱を持って語られていたのが印象的でした。
登壇者のみなさんはいい意味で狂っている方が多く、それぞれの分野に対する愛が溢れんばかりに伝わってきました。
公の場で大っぴらにエロい話ができるのは楽しいですね。
とても濃密な時間で、あっという間に3時間が過ぎ去りました。この記事には書ききれないくらい、濃密でエッチなトークショーが繰り広げられ、会場は大盛りあがり。
イベント終了後には、エロマンガ研究家の稀見理都先生とお話をして、書籍にサインもいただきました。
稀見先生ありがとうございました。
2024年1月6日土曜日には、配信なしで同様のイベントが開催される予定です。なんとこのイベントには「エロマンガ・スタディーズ」の著者「永山薫」氏も出演予定です。
気になる人は要チェックです。
僕も参加予定です。
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