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エロマンガ島へようこそ!エロマンガ島管理人のエロ仙人 (@eromangaIsland_) です。
アダルトメディア年鑑2024発売記念イベント第3弾「2次元アダルトメディアの今までとこれから!」に参加してきました!
今回のイベントでは、毎度おなじみの稀見理都氏や安田理央氏に加えて、スペシャルゲストとして智弘カイ先生が登壇されました。
エロマンガを取り巻く環境や、エロマンガの将来は一体どうなっているのか。
配信や大きな声では言えないような内容も盛り込まれた本イベントで、エロマンガの「今」と「未来」を考えていきましょう。
イベント概要
イベント名 | 『アダルトメディア年鑑2024』発売記念イベント 2次元アダルトメディアの今までとこれから! |
開催日時 | 開場:12:00 開演:12:30 終演:15:00ごろを予定 |
会場 | Naked Loft Yokohama |
料金 | ・前売りチケット(前列特別席):3,000円 ・前売りチケット:2,000円 ・当日チケット:2,500円 共に飲食代別 / 要1オーダー(500円以上) |
イベントページ | https://www.loft-prj.co.jp/schedule/naked/273447 |
イベント開始前に出演者に対して聞きたいことを記入する用紙が配布されました。
出演者が質問を採用すれば質問タイムの際に読み上げられます。読み上げられた質問を記入した人は、智弘カイ先生の直筆サイン入り「デスティニーラバーズ15巻」がプレゼントされました。
僕が記入した質問は次の2つです。
- エロマンガの違法視聴を減らして、多くのユーザーが正規版配信サービスで読みようになるには、どのような施策が必要だと思いますか?
- Google検索・X(旧Twitter)でエロの締め出しが拡大していますが、今後どのようにしてユーザーは情報を集め、クリエイターは宣伝していくのが効果的だとお考えですか?
このイベントでは、イベント参加者も出演者も自由に飲食しながらワイワイと楽しめるイベントでした。
1人1オーダー以上が必須だったので、ちょうどお昼時ということもあり、サイコロステーキ丼とグレープフルーツジュースをオーダーしました。
第1部終了後にカフェラテとチュロスを注文。
1オーダーにつき1枚抽選券をもらえます。イベント最後の抽選会で、抽選券の入ったボックスから当選番号が読み上げられ、当選者にはアダルトメディア年鑑2024や出演者の出版物がプレゼントされました。
出演者プロフィール
安田理央
1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。美学校考現学研究室卒。主にアダルト産業関連をテーマに執筆。特にエロとデジタルメディアの関わりや、アダルトメディアの歴史の研究をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、漫画原作者、トークイベントの司会者などとしても活動。主な著書として『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2016年)、『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(2017年)、『日本エロ本全史』(2019年、いずれも太田出版)、『AV女優、のち』(角川新書、2018年)、『ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる』(イースト・プレス、2021年)、『日本AV全史』 (ケンエレブックス、2023年)などがある。
稀見理都
美少女コミック研究家、マンガ家インタビュアー、ライター。日本マンガ学会所属。サークル「フラクタル次元」主催、同人誌『エロマンガノゲンバ』シリーズを編集、出版。『増補版エロマンガ・スタディーズ』(著:永山薫、解説:東浩紀)の監修。『いち きゅーきゅーぺけ』(著:甘詰留太)のエロマンガ時代考証を担当。企画「エロまんがとSF」にて第24回暗黒星雲賞受賞。2015年、2016年アメリカのカルフォルニアで行われた北米最大のアニメイベント、ANIME EXPOに肩書き「HENTAIスペシャリスト」で正式ゲストとして招待され、講演を行う。著書に『エロマンガ表現史』(太田出版、2017年)、『エロマンガノゲンバ』(三才ブックス、2016年)がある。
新野安
1991年生まれ。東大卒エロマンガ批評家。サークル夜話.zipにてエロマンガ批評同人誌〈エロマンガの読み方〉シリーズを執筆・編集。2022年には『エロマンガベスト100+』が三才ブックスから商業単行本化。一般向けのアニメマンガについて執筆することもあり、『ユリイカ』Web「aninado」『マンガ論争』などに寄稿あり。
青柳美帆子
1990年生まれ。ライター。ワセダミステリ・クラブ出身。女性向けカルチャーを得意領域とし、書籍、雑誌、Webなどで幅広く執筆活動を行う。トークイベントの司会・進行・構成も対応可能。整理収納アドバイザー。
智弘カイ
智弘 カイは日本の漫画家・イラストレーター・原画家。男性。主にワニマガジン社の成人向け漫画雑誌『COMIC快楽天BEAST』で活動するほか、ライトノベルの挿絵やアダルトゲームの原画でも活動しており、同人サークル『Ink Complex』を主宰している。また、『週刊少年マガジン』で『デスラバ』を連載していた。(Wikipediaより)
イベント構成
- オープニングトーク
- 自己紹介
- 乾杯
- 第1部
- 休憩
- 第2部
- Q&Aセッション
- 抽選会
- クロージング
本記事ではイベント内容を簡潔に紹介していきます。
イベントの詳細が気になる方は有料配信アーカイブをご覧ください…と言いたいところですが、本イベントは内容の都合上、配信はありません。
イベントの内容の一部はアダルトメディア年鑑2024にも掲載されているので、ぜひ書籍を購入してチェックしてみてください。
イベント会場でのみ知ることのできる情報もありました。
第1部
漫画家・イラストレーター・原画家
智弘 カイ
ともひろ かい
快楽天 XTC Vol.2 2013年7月号「リングの痕に」で商業デビュー。 キルタイムコミュニケーション『別冊コミックアンリアル 超能力でやりたい放題』やCOMIC快楽天、COMIC快楽天BEASTで作品を掲載していた。 2014年に初単行本「シルクの果実 」を発売。 2016年には2冊目の単行本「とろくちずむ」を発売。
影響を受けたエロマンガ家は誰ですか?
鳴子ハナハル先生を始めとして、さまざまな方ですね。
2冊目の単行本に収録されている「マラスキーノ・チェリー・キッス」は国内国外問わず人気でした。
シルクの果実
1,100円(税込み)
最近のエロマンガは画力の向上がインフレしているから、半端なものだと埋もれてしまう。
エロマンガで商業デビューを果たした智弘氏が、一般マンガを描く際に困ったこととして次の2点を語っていました。
- 一般誌向けのネームで女体を書きすぎて、減らすように言われた
- エロマンガでは女体が求められるのに、一般誌では女体の数を抑え、話の展開のスピードを調整するのが大変だった
ヤングマガジンでは、デスティニーラバーズやパラレルパラダイスなどの「ほぼエロマンガ」のような作品が増えています。
岡本倫先生の作品が大好きで、パラレルパラダイスを読んでいます。ほぼエロマンガです。結合部が見えないだけのエロマンガです。岡本倫先生と横槍メンゴ先生がタッグで描かれた「君は淫らな僕の女王」もおすすです。メンゴ先生は元々エロマンガを描かれていたということもあり、最高の作品に仕上がっています。
マガポケなどで連載している作品が過激だと、GoogleやAppleなどの配信プラットフォームから警告を受けて、最悪アプリの配信が停止されるケースがあります。
智弘氏のデスラバも、2018年5月22日にアプリのストアから過激すぎると指摘が入ったため、一時的に配信停止状態になり、その後WEB版マガポケで配信が継続されました。
あまりに過激な表紙では書店で販売できないので、帯で隠すことで難を逃れることがあります。
帯コメントはぐんぴぃ氏が手がけています。
また、電子版販売サイトでは警告を受けたりBANされないために、紙版の表紙と異なる表紙が用いられています。
智弘氏の趣味はサウナで、X(旧Twitter)でもサウナに関する投稿が見られます。
サウナ投稿1:https://twitter.com/kai_tomohiro/status/1718893705476866103
サウナ投稿2:https://twitter.com/kai_tomohiro/status/1654405426723844096
先生自身もサウナについてのマンガを描くことに興味があるとおっしゃっていましたが、ただサウナを描くだけではあまり動きが無く面白みに欠けるということもあり、サウナの「熱波師」に焦点を当てたストーリーにしたりするなどすれば面白いかもしれないとおっしゃっていました。
「熱波師」が競い合う「熱波甲子園」というものが存在するらしい。
第2部
休憩をはさみ、イベントの第2部が始まりました。第2部では「エロマンガの未来」について、出演者の方々が未来予想を語りました。
がるまにの横並びの価格設定を無視して販売するサークルが出てくる。
カラミざかり vol.1
桂あいり
流行るジャンルは、TSロリおじさんやNTRものの同人AV。
おじょじさん TSしたおじさんが幼馴染のおじさんとのセックスにどハマりしちゃう全記録
880円(税込み)
大規制の波がやってくる。
「コミック本から子どもを守る会」などを発端に「成年コミックマーク「が運用開始。コミケメッセ追放事件など。
「密室」(ビューティ・ヘア)がわいせつとして摘発。俗に言う「松文館事件」が起こる。
「コミックメガストア」(コアマガジン)が刑法175条を理由に、ガサ入れ&摘発される。修正基準に影響が…
稀見氏は2018年に「エロマンガ規制11年周期説」を提唱しています。さて、2013年から11年目の2024年は一体何が起こるのでしょうか。
スマホユーザーを意識して、1ページあたりのコマ数が減っている、つまりマンガのページ数が増えている。この流れは今後も継続するでしょう。
AV新法の改正によって規制が厳しくなるかも。
シャドウBANチェック
イベント出演者の多くがX(旧Twitter)アカウントのシャドウBANや検索BANを受けているようです。
Chrome拡張機能のShadowban Scannerで出演者のBAN状況をチェックしてみたところ、出演者のほぼ全員がシャドウBANもしくは検索BANされているようです。
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Q&Aセッション
- 最近おねショタが減ってないですか?
- 規制のせいです。規制を逃れるために発光ショタなるものが開発されたが、それも虚しく森島コン先生などのアカウントは凍結されてしまいました。
- 雑誌ごとに絵の艶とか色が違うけどなぜですか?
- 各雑誌の方針やターゲットが異なるからです。
- (智弘先生に対して)マンガに出てくるサウナに関して一言?
- 動きが少ないよね。サウナのエンタメ部分にもっとフォーカスしたら良いのではないだろうか。
- エロマンガの違法視聴を減らして、多くのユーザーが正規版配信サービスで読みようになるには、どのような施策が必要だと思いますか?
- 海賊版を完全に撲滅することはできない。日本のコンテンツ業界がもっと横でつながって対策す
し、正規版をいかにスムーズに届けられるかが大事だと思う。
質問が採用された方には智弘カイ先生の直筆サイン入りデスティニーラバーズ15巻がプレゼントされました。
エロマンガの違法視聴の質問は僕が書いたものでしたので、直筆サイン入り15巻をいただきました。智弘カイ先生ありがとうございます!
次回イベント
来る2024年2月7日水曜日に最後の『アダルトメディア年鑑2024』発売記念トークショーが開催されます。ご都合のつく方はぜひ奮ってご参加ください
次回イベントは配信ありです。
まとめ
アダルトメディア年鑑2024発売記念イベント第3弾「2次元アダルトメディアの今までとこれから!」は、著名マンガ家の智弘カイ先生をゲストに迎えた豪華なイベントでした。
この記事に書いてある内容は、イベントで話された内容のほんの一部分に過ぎません。
エロマンガの未来は明るい面もあれば暗い面もあります。
みんなで明るい未来を迎えられるように動いていきたいですね。
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